トップページへ
[  トピックス | 愚者のたわごと | ひと | トップへ ]
 
 
  愚者のたわごと 第21回

 
平成13年6月発行
 
 「人が歩くから道ができる。道があるから人が歩く」長い歴史の中で人類進歩の動脈として、道は今日のすばらしい文明社会を支えてきました。道こそ地域発展の根本的な基盤です。
 
 道路の良し悪しはその地域社会の栄枯盛衰の歴史を綴ります。道を疎かにする町に未来はありません。これからはますます都市間の競争が烈しくなり、地域間格差は拡がろうとし、それに打ち克つためには効果的な道路行政が決定的となってきます。
 
 では桜井市はどうなっているのでしょう。心ある市民は「桜井は榛原と橿原の狭間で冷え込むばかりだ。何か手を打たな」と嘆いています。これは的を射た市政批判の一つであり、道路行政の立ち遅れからくる市発展の低迷を指摘している嘆きです。
 
 市の都市計画道路決定がなされたのは昭和38年から40年にかけての頃です。以来38年間かけて実現した道もありますが、全く手付かず、また将来も実現不可能と思われる道もあります。出来もしない、やる気もない道路を後生大事に計画路線として奉って、一体なんだというのでしょう。
 
 市は「やるならやる。できないならできない」と、正直に本音の所見を発表し、不可能な都市計画道路の見直し、そして可能な新道路計画の実現をめざすべきではないでしょうか。
 
 これからの道路は、災害時における地域住民の晴明を守る防災上、社会進歩に伴う下水道など地価埋設物の敷設など住民生活の近代化を支えるものとして、産業経済の促進と共に従来の地域社会とは異なるより高度な役割が付加されてきているのです。
 
 最近、市が「第四次桜井総合計画」を発表しました。「人にやさしいふれあいのまち」そして町がある限り、何処でも何時でも間違いのない「生活文化都市」のビジョンが掲げられ、美しい文学的表現で飾られ、まるで夢の未来像、童話の世界を見る思いで拝見しました。
 
 全体を通じていえることは、そこには説明と願望があるだけで、ほとんどの項目が「取組みます。促進します。図ります。努めます。検討します。求められています。確立します。必要があります」という抽象的な結語で締めくくられています。要するに具体的に実現化を目指す施策実体が示されていないのです。
 
「交通体系の確立」という項目においても全く同じことが言えます。これを称して「絵に描いた餅」というのでしょう。
 
 市の総合計画の非現実性について、一つ実例を挙げておきましょう。総合計画は、市の将来人口として毎年千人づつの増加を見込み、平成22年度には7万4千人の目標を定めています。ところが残念ながら初年度の平成12年から13年は4月を基準としてみますと、逆に476人減少しています。この人口減が将来どうなるかは不確定ですが、単純に類推すると平成22年度には7万人台どころか6万人台を下ることになってしまいます。目標は既に初年度から見当外れとなっているのです。
 
 なぜこんなことになるのでしょうか。市の発展を阻害する要因はいろいろありますが、その重要な一つは、。長年にわたる道路行政の立ち遅れです。
 今こそ「桜井における道路とは何か。」の具体的命題を初心に立ち返り、勇気をもって見直し、新設道路の実現を決断すべきときでしょう。
 
  芝 房治
(日本文化の源流
 桜井を展く会幹事長)
 バックナンバー
[ 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24

[  トピックス | 愚者のたわごと | ひと ]
[ トップページ | 桜井情報 | 桜井観光 | エルト桜井のご案内 | さくらいジャーナル | 掲示板 | リンク集 ]

Copyright 2001 Sakuraitoshikaihatsu Co.,Ltd. All Right Reserved