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  愚者のたわごと 第16回

平成13年1月発行
 
 2000年は生きとし生けるものにとって、激動と波乱の世紀でした。過ぎしかの幾星霜を思うとき、多難だった日々の追憶がよみがえり、万感胸に迫るものがあります。そして、いま百年に一度の世紀を越える節目の年を迎えました。2001年の幕開きです。この世紀は果たしてどんな百年になるのでしょう。

 何はともあれ、まずは新年のご挨拶を申し上げます。明けましておめでとうございます。  行き着くところを知らない超ハイテクの物質文明、神を恐れぬ自然への挑戦、専横、乱脈のルールなき政治経済、幼児虐待や少年の非行犯罪、こんな目にあまる世相をまのあたりにするとき、末法の思いすらして、二十一世紀のどこかにとんでもないブラックホールが待っているのではないかと、おどろおどろしい不安が胸をよぎり、 一休禅師の「門松や冥土の旅の一里塚目出度くもあり目出度くもなし」の一首がしみじみ心によみがえるのです。老境喜寿を迎える筆者のひねくれたひがみでしょうか。

 さて、桜井市の二十一世紀には環境問題など、避けて通れない困難が立ちはだかっています。宇陀広域圏を視野に入れた市町村合併もその一つでしょう。 政府は地方分権政策のもと、市町村合併の促進を強めています。県の地方課もこれをうけて県下の市町村合併のブロック素案を発表しました。桜井市は宇陀郡6カ町村(榛原町、大宇陀町、菟田野町、室生村、曽爾村、御杖村)との合併プランです。

 二十一世紀に生き残る地方都市自立の条件は、三十万都市とするか、純粋な農山村として日本の原風景に生きる山村都市をつくるかの二つの道です。私は桜井市は前者の道であり、宇陀郡は後者であると思います。桜井市を宇陀広域圏の中核都市と位置付けるには、あまりに弱体であり、二十一世紀に耐え得る地方分権都市として活力を生み出すことは極めて困難だと思うからです。

 合併は、その町のおかれている歴史風土、人口動態、経済構成などを考え、あくまで住民の自主性によって決めるべきです。政府、県などが考える官僚的思考に追従するような、安易な上意下達で決められてはなりません。 桜井市は弥生時代以来二千年の歴史の中で、磯城郡、橿原市、明日香地方と深い関係を保ってきました。この歴史のつながりを生かすことによって桜井市の明日は輝くのです。桜井市の拠って立つ未来像は、中和における歴史文化都市としての都市的性格を遺憾なく発揮することです。二十一世紀の幕開けにあたり、市の浮沈にかかわる合併問題について、行政担当者、議会議員諸氏に市の前途を誤らざるようあえて進言する次第です。

 
  芝 房治
(日本文化の源流
 桜井を展く会幹事長)
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