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  愚者のたわごと 第13回

平成12年10月発行
 
先ごろ、桜井市が郷土の特産品を開発するアイディアの募集を行った。8月末で締め切られましたが、その結果、市内外から多くの応募があった聞いている。すばらしいアイディアの発表と、桜井市のイメージアップに結びつく新製品の誕生を期待するものです。

 しかし、こうした市民の知恵頼みも結構だが、本来、行政は自ら創造性を発揮し、その努力によって将来に向かっての桜井市の都市像や、まちづくりの道筋を市民に示すことが肝心です。その取り組みが、市民の知恵任せ、事なかれ主義、鳴かず飛ばず、ぬるま湯行政に陥っていては、市民の知恵も生かされず、桜井市は浮上しません。

 「地方の時代」といわれて久しいが、国が特権として専有してきた「許認可権」の地方への委譲、自由競争を促す規制緩和などの諸施策がようやく強められ、「地方の時代」への波がいま大きくうねり始めています。こうした時代の趨勢を受けて桜井市は、21世紀に備える桜井市独自の、特色ある地方都市政策をどのように進めようと考えているのでしょうか。

 桜井市が30年間にわたって「総合計画」に掲げてきた都市像は「生活文化都市」である。この言葉ほど中味のあって無いものはありません。取りようによってどうにでも解釈できる政治的美辞麗句とでも言いましょうか。つまり日本全国のどこの市町村がこれを掲げても様になる誤りのない都市像です。

 何のインパクトもない、抽象的で、その他大勢の部類に入る都市スローガンだと思う。このスローガンから出てくる政策で果たして「地方の時代」に対応していけるのでしょうか、寒心に耐えません。

 個性のない都市像をいつまでも掲げ、桜井独自の都市像を見失ってしまっては桜井市の明日はなく、地方の時代に乗り遅れてしまうでしょう。高度成長による飽くなき発展を幻想した日本はバブル経済を生み出してついに破綻した。「地方の時代」は地方の特色を最大限に生かした都市づくりでもある。 「地方の時代」に向かっての桜井市の都市像とは何か。私は、それは国づくりの時代から始まる歴史を記・紀に刻み込んだ桜井市、万葉に詠われた桜井市、日本の歴史・文化の源流をまちづくりの中核に据えた「歴史文化都市・桜井」こそ、桜井市が全国に唯一主張できる都市像だと考えている。

 ここに力点をおくことによっていろいろな方策が浮かんできます。誰にもわかる明確な都市像を示し、行政の積極的な取り組みが示されれば、市民の知恵も大きく誘導され発展するはずであります。

 「まず隗より始めよ」(自分自身から始める)の古語のように、まず桜井市の幹部以下全職員が桜井市の進むべきべき都市像と真剣に取り組むべきであろう。ゆめゆめ「地方の時代」に落ちこぼれないように――。

 
  芝 房治
(日本文化の源流
 桜井を展く会幹事長)
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