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  愚者のたわごと 第11回

平成12年8月発行
 
 読者の皆さんは、月1回新聞の折込で配布されてくる県の広報「県政だより」をお読みでしょうか。 この広報紙は約50万部発行されており、その費用は約2億円支出されています。もし県民のほとんどの方が読んでおられないとしたら、この広報は大いなる無駄ということになってしまいます。

 「県政だより」の巻頭には柿本知事の文が掲載されています。(知事本人が書かれたものか、秘書が代筆しているのかは知りません)  7月号には「亀形石」と題して「その形の珍しさ、湧水施設を含めた施設目的の謎、酒船石との関連性など、ロマン心を限りなくかき立てる遺跡です。

――中略――
歩く靴底にも地中の温かさが伝わってくるような感動を覚えます。皆さま如何でしょうか。
――中略――

 人間社会の存続を希望するならば、素材の別にかかわらず文化財等の保存に努め、その復原や展示を通じて、幅広い国民の共感を育てていくことが大切であると考えています。」と述べられています。

 まことに同感です。しかしながら遺跡に対するこの高邁な所感の持ち主が、飛鳥池を潰し、未知の遺跡を永劫地下に封じ込め、その上に現代の画伯たちが描いた万葉美人を展示する箱物を建て、多くの国民からいかりを買っている人物と、同一人であることを思うと同感してばかりはいられません。

 言っていることと、やっていることが全く正反対なのですから、言行不一致も甚だしいと言わざるを得ません。飛鳥はどこまでも古代の姿を、ありのままに後世に保存継承すべき民族共有の地です。余計な箱物で土地を覆うってはいけません。万葉ミュージアム(このほど県立万葉文化館と称されることになった)からは、歩く靴底に地中の温かさが伝わってくる感動は味わえません。柿本知事のミュージアム建設強行は「幅広い国民の共感を育てていく」ことではなく、百数十億の巨費を投じて国民の怒りを増大させていくことでしかありません。

 「県政だより」の巻頭文は、ほんとうに知事自身が書いたのでしょうか。もしそうだとすればまさに「羊頭(高邁な理想)をかかげて狗肉(飛鳥に不必要な箱物)を売る類いと言わざるを得ません。また、代筆の文であったとすれば大和の古代文化を自分自身で語れない知事であることを露呈したことになり、このような知事は奈良県にとって不似合いな人ということになります。50万部の広報紙を通じてはからずも自ら馬脚を現してしまったように私には見えてならないのです。

 
  芝 房治
(日本文化の源流
 桜井を展く会幹事長)
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